缶けり

用意するもの:蹴り飛ばしやすい缶(ジュースの空き缶など、その辺に落ちているもの。ただし、アルミ缶はべこべこになっちゃうよ)

 

  1. ジャンケンなどで、オニを一人決めます。場所が広大な場合は、隠れていい範囲を限定しましょう。また、人数が多い場合(10人以上)は、オニを複数にすると良いでしょう。

  2. 缶の設置場所を決めます。四方八方どこからでも良く見えて、蹴りやすい場所にしましょう。「×」印をつけるなり、円を描いてその中に置くなりします。

  3. オニ以外の人が元気よく缶を蹴り飛ばして、ゲームスタートです。

  4. オニは、蹴り飛ばされた缶を拾ってきて設置場所に戻し、目を隠して決められた数を大きな声でかぞえます(50~100くらい)。オニ以外の人は、この間に隠れます。

  5. 数え終わったらオニは隠れている人を探します。隠れた人は、オニのすきをついて缶を蹴りに行きます。オニは、隠れている人を見つけたら「○○ちゃん見っけ!」と叫んで、缶に足を乗せて10数えます。見つかった人はすみやかに出て行って、缶のそばで誰かが助けてくれるのを待ちましょう。

  6. 誰かがオニのすきをついてうまく缶を蹴ることができたら、それまでに捕まった人も含めて、全員がもう一度隠れることができます。オニは最初からやり直しです。

  7. 全員を捕まえたらオニ交代です。一番最初に捕まった人が次のオニになります。

 最後に、「缶たおし」について説明しておきます。特別なルールはこれ以外に特にありません。「缶たおし」は3種類あります。


 一つ目は、オニが誤って缶を倒すことです。これは、オニが缶の上に足を乗せているときによく起こります。この場合は、捕まっていた人は全員逃げられます。

 

 二つ目は、捕まっている人が誤って缶を倒した場合。三つ目は、オニが缶を押さえているときに缶を蹴ってしまった場合です。両方とも、缶を倒してしまった人がオニになり、新しくゲームをはじめます。

 

 いずれの場合も、もう一度数をかぞえるところからはじめます。

 

これが缶けりの秘技だ!

■ 隠れ場所

 「木の上」というのは、なかなか見つからない。ただし、出て行くときも出て行きにくいので、飛び降りる覚悟をしてから登るようにしよう。木の場所は、できるだけ缶に近い方が効果的だぞ!
 公園なんかでは、「トイレの上」というのもある。「植え込みの中」というのもなかなか見つからない。ただし、この場合は、オニだけでなく公園管理人にも見つからないようにしよう。

 

■ 数のかぞえかた

 オニは、1~100まで「ごていねいに」数えることはない。「だるまさんがころんだ」でも「インディアンのふんどし」でも10回言えば100になる。

 

■ 連携プレイ

 これは「刑事モノ」のドラマの援護射撃の応用だ。しかし、2人でやってもあまり効果はない。4~5人でいっぺんにあちこちから走っていけば、必ず誰かが缶を蹴り飛ばせるものである。ただし、この技は、「缶たおし」を誘発することもあるので、くれぐれもご注意を。

 

■ 十秒ルール

 臆病者のオニは、一時たりとも缶から離れられないケースがある。こういうときは、缶のまわりに直径1メートルくらいの円を描き、「その中に10秒以上いてはいけない」というルールを作ってしまおう。

 

 

■ 変装

 これは、かなり汚い手だ。できるだけ背格好の似た人間が、上着などを取り替えっこする。それをオニにわざと見せつけるのだ。これでは、単にオニへの嫌がらせになってしまうが、オニが「○○ちゃんみーっけ」と言っても、自分のことではないから、出て行かないとオニは様子を見に来たりする。その隙をついて、他の人が缶を蹴りに行くのである。

 

■ 根くらべ

 十秒ルールなど作らなくても、みんなが団結して隠れたり、ピクリとも動かないとオニは動揺して多少なりとも動くようになるものである。人間、10分くらい放置されると非常にさみしくなるのである。

 

■ シャレ

 これは、オニが数をかぞえている間に気配を殺して、オニの背後に隠れ、数え終わると同時に缶を蹴るというものである。ただし、こんなことをしても、オニに対する嫌がらせにしかならないので、「シャレとして一回くらいはやってもいいんじゃないか」程度のものである。オニの周りに全員いたりすると、さらにオニに対する嫌がらせは強化される。