アウトドア講座:キャンプで食事をつくる

6.2. 洗面の水を節約

 歯を磨いたり、顔を洗ったりするときの水も、ふだんはけっこう大量の水を使っています。

 

 多くのキャンプ場では、汚れていない沢の水を一度貯水槽にためて、一定の濾過(ろか)を行ない、あわせて少量の塩素を使うことで雑菌をふせいでいます。したがって、その地域で使える水の量は、水源である沢の流量と貯水槽の大きさで決まってきます。人間の生活のある昼間は、貯水槽の水は減り続け、寝静まった夜間に、また一杯になるということを繰り返しています。

 

 最近では、キャンプ場にコインシャワーや水洗トイレがつけられ、さらに水の利用に無頓着なキャンパーが増えたために、みんなが水を必要とする夕飯の時間に蛇口から出る水が細くなったり、水圧が下がったりすることもよくあります。

 朝一番の洗面の水を節約することは、限られた水源の水を有効に使うためにも大切なことです。

 

 歯を磨くときには、歯磨き粉を使わず塩で磨けば、歯ぐきや歯にもいいことは昔から言われているとおりですが、こうすれば、歯磨き後のうがいの水も一口ですみます。

 

 顔を洗うときもよほど汚れているときをのぞいては、石鹸を使わず、入れ物にためた水で洗いましょう。石鹸を大量に使い、水も大量に汚して、その結果落ちてしまった、皮膚の油分をクリームで補うなどということは、ナチュラルな生活とはなじみません。