アウトドア講座:キャンプで食事をつくる

7. さあ!食事づくりだ!

 今までの内容を踏まえて、いよいよ食事つくりにとりかかりましょう。ここにあるのは、あくまでも基本事項です。この内容をもとに、それぞれの状況に応じて、工夫していくことが大切です。

 

★ 水の確保

 前の項でも述べたように、水はできるだけ汚さないように大切に使います。7~8人の班で、20リットルの水があれば、食事から洗面まで十分にこなすことができます。

 

 水は、一人一人が水筒に小分けして持っていてもいいのですが、集団で生活するのには、「水場」をつくり、みんなで一定の量の水の管理をするほうが便利ですし、水の利用の仕方についてみんなで考えることにもなり、より教育的であるようです。

 

 だれかが使いすぎれば、水場の水は少なくなり、次の供給の方法を考えなければなりません。水場の水が汚れないようにするのにはどうしたらいいのか、万一汚れたり使いすぎてしまったときはどうしたらいいのか、「水の利用」についてのグループの目標や使い方のルールを決めておき、実際に生活するなかであらわれた問題について、一つ一つ話しあっていくことが大切です。

 

★ 調理台を工夫する

 さて、水を確保したら、次は作業のしやすい調理台を考えましょう。調理台といってもマナイタ一枚のことですが、このマナイタを直接地面のうえに置いたのでは見た目にも汚いし、だいいち作業しづらい姿勢になります。作業がしづらいということは、それだけ危険性も高くなるということです。

 

 段ボール箱のうえにマナイタをおくだけでも、グッと作業はやりやすくなります。立って仕事ができるようにできればベストです。