1. 集まる日が決まっている

 「今日遊べる?」いまの子は、学校で約束をとってこないと放課後いっしょに遊べません。しかも「○○を誘うと△△が嫌がるから…」といったような人間関係が複雑?にあって、何人もの子を誘い合うということが難しくなっています。誰が何曜日に塾やおけいこごとに行っているかということはよく理解されていて、同じ曜日に予定のない子どうしの誘いかけです。休日も電話で何回もやり取りしてからようやく遊ぶということになります。これでは、遊ぶ約束を取りつけるまでにお互いの人間関係に気を使い、疲れ果ててしまいます。


 子どもたちが難しいことを考えなくても、いつ、どこに行けば仲間がいるのか、そこに行けばどんなことがあるのかがわかっていることは、子ども会・少年団活動の出発点です。


 ある子ども会では、毎月第二土曜日の10時から12時まで、小学校の校庭に集まってみんなで遊ぶと決まっています。さらに、毎月第四日曜日は、一日かけてハイキングに行ったり、クッキングをしたり、季節の行事をしたりしています。毎月二回の活動日にどんなことをやるのか相談するのが中学生を中心とするリーダー会です。リーダー会は、毎月第一日曜日の10時から12時にリーダーの家を持ち回りで行っています。

 

 学校がお休みの第二土曜日の午前中は、校庭に行けば必ず友だちがいて、大好きなお兄さんやお姉さんたちがいると決まっていることは、とても安心できることです。電子手帳まで持って、友だちとの約束に気を使っている子どもたちですから「安心して集まれる」ということは、何にもまして必要なことです。


 第二土曜日には、Sケンやガッチャン、手つなぎ鬼、ケイドロ、王様とりなどのあそびや、ドッヂボールやキックベース、バスケットボールなどのスポーツで二時間近くを楽しく過ごします。どんなあそびをするかは、リーダーの子どもたちが、メンバーの声も聞きながらリーダー会の時に決めておきます。女の子や小さい子は、ドッヂボールのようなスポーツより集団あそびの方が好きです。でもそればかりやっていると男の子たちが、「もっと野球とかサッカーもやりたいよ」と不満になってしまいます。みんながいっしょに遊べて、男の子も女の子も、大きい子も小さい子もみんなが楽しめるようにするのにはどうしたらいいかを考えてプログラムを組むのです。