アウトドア講座:キャンプで食事をつくる

燃料の確保

 燃料の確保といっても、一般的には、カマドを利用して、マキを使って炊事をすることになります。山のなかに行けば、どこにでも燃やせる枝などありそうですが、山のなかにあるものは、たとえ落ちている枝一本といえども山の所有者のものであり、勝手に使うわけにはいきません。

 

 自然のサイクルからしても、地面に落ちた葉や枝は、やがて土壌に住む微生物たちに分解され、土壌をより豊かにし、植物や動物の命を支えていくことにもなります。そういう意味からも、人間が勝手に落ちている枝だからといって燃やしていいということにはならないのです。

 

★ むやみにたきぎひろいをしない

 たいていは、製材所から出るはしきれをキャンプ場がマキとして購入し、それを利用者に売って、炊事やキャンプファイヤーに使っています。

 たきぎひろいのようなことを子どもたちに経験させたいと思うならば、そのキャンプ場の管理者とよく相談したうえで、どの場所からどういう種類の枝ならばとっていいか、きちんと確認をしたうえで行ないましょう。

 

 また、そうすることで、キャンプ場のある地域の自然を管理者がどうとらえているのか、どういう種類の木がマキとして利用可能なのかが理解できて、より意味のある体験ができるでしょう。

 

 キャンプ場で利用する燃料には、マキ以外にも、キャンピングガスや灯油、もしくはホワイトガソリンを使ったバーナーなどがあります。こうした器具は、手軽に高出力の火力が得られますし、雨のときなど、マキが使えないときや、ハイキングや登山などの行動中の調理に便利です。使用目的をはっきりさせて、効果的に利用しましょう。