アウトドア講座:キャンプで食事をつくる

2.2. 食事作りを楽しもう = だんらん食

 これについては、説明する必要はないと思います。食卓を囲んで、みんなで語りあいながら、楽しく過ごす食事のことです。みんなが一つの輪になれるような食卓や、ゆっくりくつろげるような「椅子」も工夫して作ってみましょう。(食卓の演出も重要な要素の一つなのです)


 作る過程も楽しめるようなメニューがいいです。摘んできた野草を天ぷらにしたり、前の日の夜からしかけておいたワナにかかったサカナの蒸し焼きなど、キャンプ場ならでの趣向も考えておきましょう。バーベキューやカレーは、こうした「だんらん食」の王者格でしょう。

 

★ エッ!キャンプでコロッケですか?

 キャンプで「揚げもの」というと「むつかしいよ!」などといって敬遠されがちですが、そんなことはありません。


 ジャガイモをゆでてつぶし、いためた玉ねぎといっしょにして丸め、パン粉をつけてあげます。肉なんてなくてもいいのです。ハムを細かく刻んで入れて、「ハムコロッケ」。コーンの缶詰めを使えば「コーンコロッケ」。ヨモギの葉を細かく刻んで入れて「ヨモギコロッケ」。キノコを混ぜた「山の幸コロッケ」。


 ようするになんでもいいから混ぜて、勝手な名前をつけて、自分たちだけのオリジナルコロッケを楽しむなんていうのは、どうでしょう。油をあたためるときの注意として、「おき火」を使うことを忘れずに!

 

★ みんなで考えて不思議クレープ?

 子どもたちも大好き。いま、流行りのクレープを取り入れてみたらどうでしょう。小麦粉に、卵、塩、サラダ油を加え、水で溶きます。フライパンに油を薄くひき、おき火のうえにのせて、クレープの生地を焼きます。

 

 具は、手巻き寿司の要領で、いろいろなものを考えます。キューリとニンジンとハムのスティックにマヨネーズで「サラダクレープ」。細かく刻んだ納豆と、薄切りチーズを巻いて、「チーズナットウクレープ」。卵と挽肉をいため、味噌味をつけたものとシソの葉を巻いて、「イリタマゴニククレープ」。シーチキンの缶詰と、刻み玉ねぎで「シーチキンオニオンクレープ」。これにクリームシチューでもあれば、ちょっとおしゃれな感じのキャンプメニューになります。


 「だんらん食」は、食事づくりをいかに楽しむかという視点で考えたいものです。