5. 自由に生き生きと遊んでいる子どもたちは町の財産

 ですから、あらためて子ども会・少年団活動をすすめているみなさんにお願いしたいのは、子どもたちが自由に集まって、納得のいくまで遊べる場所と時間を大人の責任で確保してあげてほしいということです。なにかの行事や話し合いをするために集まるというのではなく、ただ「友だちと安心して遊びたい」から自由に誘いあって集まる日を作ってあげて欲しいのです。

 2002年からはすべての土曜日、学校が休みになります。これを積極的に利用して子どもがたちが集まる日にしましょう。できれば集まりは、校庭開放や公園を利用するなど回りの子どもたちや親の目に見える所で行いましょう。

 いまの子どもたちや親にとっての不幸は、生き生きと遊んでいる子ども集団の姿から遠ざけられていることです。「うちの子もあのくらい元気に遊べたらな」とか「いっしょに遊んでくれるお兄さんみたいな人に育ってほしいな」などという願いを持ちたくても目の前に目標とする姿がないのですからへたをすれば要求にもならないのです。

 いつも決まった日に子どもたちが元気よく遊んでいる姿が見える、そういう集団があるということは、その町に住む親子に生きる希望と夢を与えることのできる共有の財産になるのです。