子ども会・少年団は、子どもたちが話し合いを通して豊かな地域の生活をつくりだしていく場です。塾やおけいこごとで切り刻まれた生活を送っている現代の子どもたちが、おおぜいの仲間との生活を地域の中で、しかも異年齢の関係の中で作り出していくことは簡単なことではありません。
こういう時代に、子どもたちが中心になる子ども会・少年団活動をつくっていくためにはどうしたらいいのでしょうか。
― それは、あたり前の人間関係を子どもたちの間に育てるということです ―
そこに行けば、必ず友だちがいる。いっしょに遊んだり、活動したりするものがある。一人一人がたいせつにされ、自由に意見を言うことができ、自分の役割や出番がある。そういう集団に子ども会・少年団を育てていくことなのです。
そのための具体的な方法は、集まっている子どもたちの学年や男女構成。活動する地域の状況によって、それぞれの子ども会・少年団にあったものを自分たちで考えていかなければなりません。自分たちの仲間に合った集団運営の方法を考えることは、子ども会・少年団の基本的な自治活動のひとつです。