さあ、いよいよ具体的にどうやって子ども会・少年団の記録を残す-文章を書くのか、ということに入っていこうと思います。なおこれ以後、特にことわりがない場合の「子ども会・少年団の記録」とは実践記録のことだと思ってください。
メモをとる
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いつメモをとるのか
どうしても記憶というものは、時間がたつにしたがってだんだんと薄れていってしまうものです。だから覚えておくためにも、一時的にメモする必要があります。
いつメモをとったらいいのでしょうか。メモをとっていたために子どもの指導がおろそかになってしまったりしてはまずいし、団会の最中にメモがとれるかどうか…。
でも子どもがこんなことを言った、こんないいことを言った、ということは、その場でなければ書きとめられないことかもしれません。覚えておけばいいことなんだけど、つい「あれっ、誰だっけ?」とか、わからなくなることはよくあることです。だから、メモはその場で書く必要があるということになります。小さなノートを用意して、団会だったら団会の区切りを見つけて、ちょこちょこっと書く、ということですね。
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指導員会議をたいせつに
指導員会議は、子どもたちをどう指導していくのかという、指導員どうしの話し合いです。団会の前の指導員会議で、しっかり打ち合わせをしておいて、それにそって団会を進めていきます。団会を進めながら、いくつかの子どもたちの言葉をひろっておく。それがどのような状況であったかを、終わった後の反省会-指導員会議でまとめるわけです。そういった形でメモを生かして、子ども会・少年団の記録にしていくわけです。指導員会議をきちんとやるということはとても大切なことなんです。
子ども会・少年団の記録を残すためには、これまで書いたように、子ども会・少年団の中で、真剣に子どもたちの言葉を聞いて、子どもたちの行動を見る、そういったことが必要になってきます。
これをやりきるということは、団会や行事の中での指導の雑さ、いい加減さを防ぐということにつながっていきます。これは子ども会・少年団の記録を書こうとすることの副作用といえるでしょう。子ども会・少年団の記録を残そうということは、いい子ども会・少年団の活動-実践をするということなのです。